大雨対策の強化を ― 都市型災害の被害防止を求める(2016年度水道事業会計報告)
ゲリラ豪雨など局地的な大雨が多発するなか、都市部の浸水被害が課題の一つです。
福山市は、雨水を排出するための「雨水管」を地下に埋め、浸水防止工事を行っていますが、管の口径が小さく、1時間辺りの雨量は42㎜までしか対応できません。
しかも、工事の進捗は53%で完了時期も「未定」との答弁です。一刻も早く工事を完了させるよう求めました。
↑2016年6月の浸水被害
少しでも被害の軽減を
都市化に伴う田畑の減少により、土地の保水能力が低下しています。下水道の整備だけでは排水が追いつかない恐れがあり、可能な限りの対策を積極的に進めるよう求めました。
他市では、少しでも被害を軽減するため、「雨水タンク」や「止水板」の購入・工事費用を補助し、設置を促進しています。
雨水タンクは、民家など建物の屋根に降った雨を貯めます。
庭木への散水や雑用水として利用でき、大雨時には河川への流出を抑制する効果があります。
止水板は、あふれた雨水が建物や地下へ浸水するのを防ぎ、土嚢(どのう)より軽く持ち運びに便利です。
市もその効果を認め、「事例を研究する」と答えました。
↓雨水タンクについて、補助金制度を実施する奈良県大和郡山市が分かりやすく紹介されています。
https://www.city.yamatokoriyama.nara.jp/life/env/torikumi/000808.html