遮断機も警報器もない踏切の対策を―第4種踏切を調査
JR福塩線の踏切で小学生が亡くなった事故を受け、日本共産党市議団は10月3~4日、遮断機も警報器もない「第4種踏切」の現地調査を行いました。
市内には現在、事故があった神辺町道上の「岩崎の一」踏切のほかに、3か所の第4種踏切があります。
辻つねお県議と大平よしのぶ前衆議院議員が同行しました。
西今宮踏切(御幸町上岩成)
周辺には、家や神社もあり、近所の人はよく利用しており、バイクで通る人もいるそうです。
踏切に向かって上り坂になっているので、勢いよく通り抜けることはないそうですが、停止線などは引いてありませんでした。
また、線路横に雑草や笹が生い茂り、JRに何度も頼んでようやく刈ってもらったと、近くの住民の方が話しておられました。
横尾裏踏切=横尾町
横尾駅から100m程度北側にあります。
住宅も多く、帰宅する生徒など、踏切を通る人の姿が調査時にも数人見られました。
2014年に、中学生が乗った自転車の後輪が列車と接触し、けがをする事故が起きており、当時も辻つねお県議とともに市議団が調査した踏切です。
その後、「自転車おりて」「とまれ」の路面表示やカーブミラーは設置されましたが、一度事故が起きているだけに、遮断機の設置など抜本的な対策が求められます。
↑駅に停車中の列車
八幡裏踏切=駅家町近田
カーブになっており、踏切横には木が生い茂っています。
調査中に列車が通過しましたが、隣の「八幡踏切」の警報機のかすかな音と列車が鳴らす警笛によく注意しなければ、列車の接近が分かりにくい危険な場所でした。
↓隣の「八幡踏切」。遮断機はなく、警報機だけが設置された「第3種踏切」です。
第4種踏切は、遮断機と警報機が設置された第1種踏切に改良するなど、計画的な事故防止対策が必要です。
国土交通省の「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」は、「踏切道は、踏切道を通行する人及び自動車等の安全かつ円滑な通行に配慮したものであり、かつ、第62条の踏切保安設備を設けたものでなければならない。」と規定しています。
日本共産党市議団は、悲惨な事故が繰り返されぬよう、鉄道事業者に対策を求めるとともに福山市にできる対策を求めて取り組みます。