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降下ばいじんの被害をなくせ(2019年12月議会報告)

 降下ばいじんの年間測定量のワースト5は、箕島町、新涯町、引野町、水呑町、田尻町の測定局です(2017年度)。

 大型工場や工業団地に近いことなどの影響や、JFEの「集塵装置」の効果や立ち入り調査の結果などを質問しました。

 市は「継続的に実態把握する」「事業者に対し、最新の排ガス処理施設の導入などを指導する」と答えました。

 また、降下ばいじん量の最新の測定結果の公表を求め、「4月以降からは、結果が確定次第、順次ホームページに掲載する」との答弁を得ました。

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↑降下ばいじんの測定器


本会議一般質問での質疑をお知らせします。

土屋とものり市議:降下ばいじんの低減策について伺います。

 市内では、降下ばいじんに対する市民の苦情や要望が絶えず、健康被害も懸念されます。

 そのため福山市は、降下ばいじんの測定地点を4地点見直しました。

 福山市がホームページに掲載した2017年度の降下ばいじんの年間一覧表によると、箕島測定地点が最大で、14.1t/㎢/月、次いで、新涯ポンプ場の8.0t/㎢/月、旭丘小学校の7.2t/㎢/月、水上スポーツセンター5.2t/㎢/月、高島公民館5.1t/㎢/月が、上位5地点という結果でした。(単位:ひと月あたり1キロ平方メートルに何トン)

 他の地域に比べ、とびぬけて高い測定地点もあり、大型工場や工業団地に近いことや、風向などの影響があると思われますが、調査結果をどのように考察しているのか、お答え下さい。

 2017年10月31日に行われた箕島学区での車座トークの記録がホームページに掲載されています。

 それによると、参加者から「箕島町への降下ばいじん量は他の町と比べても突出して多い。天候や風向きによっては洗濯物が干せず、雨(あま)樋(どい)がつまり、屋根・車が汚れるなど日常生活で困っている。他都市では行政が関わり色々改善をしている。JFEが市に与える経済的効果や雇用創出効果もわかるが環境問題とは別。地域も最大限の協力はするので、行政も関わって、企業と共に改善策を検討・研究してもらいたい。」との要望が出されていました。

 市長は、「JFEでも昨年から3年かけて、ばいじんを外に出さない『集塵装置』に取り組んでいると聞いている。」として「効果を確認し、今出来ることは少しずつでも取り組む」と回答されています。そこで伺います。

 「集塵装置」の設置の現状と、その効果がどのように測定結果に反映されたのか、最新の測定データに基づきお答えください。

 また、市は、JFEに対して「年に10回程度」立ち入り調査を行っていると説明しています。

 この取り組みは一定の評価ができますが、調査の検査項目と検査結果をお答えください。

 次に測定結果の周知・広報などの情報発信について伺います。 

 降下ばいじん測定結果は2018年度のデータは、12月中旬に公開するとのことでしたが、市民が知りたいのは、現在の降下ばいじんの測定結果です。

 最新の状況を、その都度ホームページ等に公表するよう改善が必要ですが、どのようにお考えかお示し下さい。

市長(答弁):次に、降下ばいじんの低減策についてであります。

 始めに、2017年度(平成29年度)の調査結果についてです。

 降下ばいじんは、何れの地点も横ばいで推移しています。

 また、立地条件等により、他の地点に比べ、高い値で推移しているものもあります。新たに測定を開始した地点もあることから、今後も継続的に実態の把握に努めてまいります。

 次に、集塵装置についてであります。製鉄所に設置された集塵装置については、施設から排出されるばいじんの低減効果を確認しています。

 一方で、降下ばいじんは、全体的に横ばいで推移しているため、引き続き事業者に対し、施設更新時に最新の排ガス処理施設を導入することなど指導してまいります。

 次に、立入調査では、大気汚染防止法等に基づき、届出義務のある施設に対し、施設の運転状況や維持管理状況を確認するとともに、排ガス検査などを実施し、法令で定められた排出基準内であることを確認しています。

 

 次に、測定結果の最新状況の公表についてであります。

 昨年度から、月別の降下ばいじん測定結果を「福山の環境」として12月のホームページで公表しています。次年度からは、数値が確定次第、順次ホームページに掲載することとしています。

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