« 「2050年CO2実質ゼロ宣言」と「気候非常事態宣言」を(2020年3月代表質問) | メイン | 手城川流域のさらなる水害対策を(2020年3月代表質問) »

芦田川の堤防強化を(2020年3月代表質問)

 2019年12月議会に続いて、芦田川の堤防整備について質問しました。

 もしも芦田川が決壊すれば、市内の広範囲が最大10メートルも水没するというすさまじい被害が想定されています。

 「国に補強工事を急ぐよう強く要望せよ」と求めてきましたが、1月に枝廣市長と建設局長が上京し、国交省に要望したことが分かりました。

 日本共産党市議団は引き続き、対策の早期実施を求め、全力を尽くします。

洪水浸水想定区域図(国土交通省福山河川国道事務所)

芦田川堤防詳細点検結果情報図(国土交通省福山河川国道事務所)


 第一質問と答弁をお知らせします。 

②芦田川堤防整備について

村井あけみ市議:「芦田川水系河川整備計画」の見直しと予算確保について、伺います。

 芦田川の堤防問題については、2019年12月市議会で、わが党議員が質問したところであります。

 国土交通省が、芦田川堤防の点検結果をホームページに公開していますが、約56㎞の点検区間のうち、約27.7㎞、49%の堤防が、浸透に対して安全性が不足との報告です。また、洪水時に危険が予測される「重要水防箇所」の一覧と地図も公表されております。

 12月議会では、対策が未施工のAランクの個所が市内15か所公表されているので、個別具体の対策の要望を求めたところです。これに対し、「堤防強化も含め、引き続き要望したい」との答弁でしたが、その後、どのような要望を行ったのか、これに対する国土交通省の答弁はどうであったのか、進捗状況についてお示しください。

 また、この間、我が党市議団は、国土交通省中国整備局にヒアリングなども行ってきたところです。2008年以降、堤防の補強はどうなっているのか、質問したところ、堤防強化と流下能力確保の両方をやりたいが、予算の制約があるため、樹木伐採などの改良を行っているとのことです。そこにとどまれば、水量が急激に増える、あるいは 流下速度が急激になれば、堤体が崩れるなどの危険性が強まります。

 重要水防箇所Aランクの補強工事を具体化することが急がれます。

 早急に「芦田川水系河川整備計画」に反映し、予算付けを国に求め、着工を急ぐべきであると考えますが、ご所見をお示しください。

  国に対して、芦田川護岸強化の特別予算を求めると同時に、福山市は、大型公共事業の内容を再検討し、災害防止対策最優先の予算に組み替えることを求めるものです。

 例えば、北産業団地の第2期工事や駅前・駅裏の再開発、大型道路の建設やリムふくやまの改修予算など、窮迫性のない事業は、一旦中止して、必要な護岸整備などの予算に振り替えることを求めるものです。以上についてのご所見をお示しください。

市長答弁: 次に、芦田川の整備についてであります。国においては、これまでも、芦田川の整備を計画的に進められており、今年度も駅家町において、堤防の浸透対策工事が行われています。

 また、一昨年の豪雨災害後には、流下能力向上のため、樹木伐採・堆積土砂の撤去を、3か年緊急対策として、集中的に取り組まれています。

 本市としては、こうした対策を着実に実施し、芦田川の安全性の向上が図られるよう、昨年に引き続き、今年1月にも、事業の更なる推進について、国へ、要望したところであります。国においても、本市の実情を十分に理解していただいていると考えています。

 次に、「芦田川水系河川整備計画」についてであります。

 現在、国においては、芦田川の河川整備を平成30年7月豪雨で記録した流量に対応できる流下能力とする方針で、本年7月までに、計画を見直すこととして、取り組まれています。

 本市としては、この計画に基づいて、着実に実施されるよう、引き続き、要望してまいります。

 また、本市の新年度予算では、「頻発する自然災害への備え」をさらに充実させ、災害に強い、強靭なインフラを整備していくこととしています。

2018asidagawa

↑2018年7月豪雨時の芦田川

市議団の紹介
高木たけしプロフィール みよし剛史プロフィール

仁比そうへい 活動日誌

ひろ子ワールド