教育長のパワハラ疑惑の解明を(2021年3月議会報告)
日本共産党の河村ひろ子市議は、市立小学校の元校長が三好雅章教育長から降格願を出すように言われるなどパワハラを受けたとの疑惑について質問しました。
第三者機関で調査・検証を
福山市は、副市長など市職員で構成する調査委員会で審議し、パワハラは認められなかったと報告しています。
しかし、元校長と教育長の主張は食い違っており、元校長は市の結論を納得できないと話しています。
河村市議は「教育長は市長が任命しており、市内部の調査委員会は中立的な第三者とは言えない」と追及。12回に及ぶ調査委員会の議事録が作成されなかったことについても、「議論の経過が不透明で、判断の妥当性を検証できない」と批判しました。
市は「客観的に調査した」との答弁に終始しましたが、今後のパワハラ事案に対しては第三者機関の設置を検討する考えを示しました。
教育現場の自由の尊重を
パワハラとは認めなくても、市の報告書には「教育長の発言は、校長の価値観を変えてほしいというもの」「教育長が相当厳しい態度で諭してくることは容易に想定でき」との記載があります。
河村市議は「価値観を変えよとは、思想・内心の侵害であり、憲法違反ではないか」と指摘し、「自分の考えに従わない場合は厳しく諭すという態度は問題がある」と批判しました。
また、パワハラ疑惑や今後の対応について「自ら市民や教育現場に説明すべき」と強く求めましたが、再質問で教育長は一度も答弁に立ちませんでした。
語らぬままの再任で良いのか
枝廣直幹市長は、今年度で2期目の任期が終わる三好教育長の再任を議会に提案しました。
日本共産党市議団以外の全議員の賛成で再任が認められましたが、不透明な行政のあり方をただし、説明責任を果たすべきです。