2024年12月議会の日本共産党・塩沢みつえ市議の一般質問です。
第一質問と答弁を掲載します。

塩沢みつえ:子どもの居場所の充実について、児童館の設置について伺います。
12月定例議会における市長の総体説明では、ネウボラセンターの開設において、屋内で親子が安心して遊び、交流できる場も整備していくことを明らかにしましたが、この判断に至った背景をお示し下さい。
先日行われた母親大会実行委員会と市との要望懇談会において、子育て世帯の方から、「未就学児や小学生が遊べる屋内施設がない」「今年の夏は猛暑で外に出かけられず、家でずっとYouTubeを見て過ごすしかなく本当に大変だった」「緊急の課題だと思ってください」等、涙ながらの訴えがありました。この願いに応えるには屋内で遊べる施設はネウボラセンター内だけでは不十分であり、周辺地域にも必要と考えます。ご所見をお示しください。
「以前住んでいたところは児童館があったが福山市にはなくて驚いた。ぜひ作ってほしい」「気兼ねなく子どもたちが遊び、保護者のつながりや世代間交流ができる場が欲しい」等の要望もお聞きしています。児童館とは児童福祉法に規定された施設で、地域における遊び及び生活の援助と子育て支援を行い、子どもの心身を育成し情操を豊かにすることを目的としています。広島市には中学生まで予約不要で無料で使える児童館が小学校区に一館設置を基準に、今121館が設置され、子どもたちによりよい遊びを提供しようと運営されています。
本市でも児童館の設置については、これまで住民から何度も要求が出され、我が党も議会で何度も取り上げてきました。福山市はなぜ、児童館を作らないのでしょうか、お答えください。
子どもの遊びと生活を重視し、子育ての負担軽減、子どもの居場所となる児童館の設置を求めます。ご所見をお示し下さい。
既存の施設の利活用について伺います。
母親大会の要望懇談会では「交流館やふれあいプラザの空き部屋を使えるようにできないだろうか」との意見も挙げられました。ふれあいプラザについては、週3日のみの開館という所がほとんどのようです。また、郡山市では公民館の空き部屋やロビーを子ども専用に開放したり、下関市では長期休業中に児童生徒に公民館の諸室を開放している取り組みも見られます。本市においても子どもの遊びと学びの支援のために、交流館やふれあいプラザの未利用の部屋の利用の拡充を行なうことができるのではないでしょうか。ご所見をお示し下さい。
子どもの権利が守られる公園のあり方について伺います。
第3期福山市子ども・子育て支援事業計画に関するニーズ調査の結果報告書によると、子どもと楽しめる場所について「気に入っている場所は?」という質問に対して、「市内の大型遊具等のある大規模な公園」、「近所の公園」との回答が就学前児童の保護者、小学校児童の保護者から多数寄せられました。
国連子どもの権利条約第31条では、その締約国である日本は、「子どもが、休息しかつ余暇を持つ権利、その年齢にふさわしい遊びおよびレクレーション的活動を行う権利、ならびに文化的生活および芸術に自由に参加する権利」を認めています。子どもが休息、余暇、遊び等を持つ機会を保障するためにも公園のあり方は重要と考えます。
福山市は、人口の多い中心部の公園において整備を進めているようですが、周辺部の森林公園は遊具の破損や撤去等で使いにくくなったと聞いています。森林公園の整備と活用の方針をお答えください。
森林公園は障がいを持った子どもたちの療育活動によく利用していました。自然豊かな環境は開放的で、自然の不思議や魅力を発見し生き物にも触れられる遊びと学びの場であり大切です。森林公園の整備は子どもの遊びや学びの権利を保障することにつながると考えます。子どもの健全な育成環境にとっての森林公園のあり方のご所見をお示し下さい。
市長答弁:
塩沢議員の御質問にお答えします。
始めに、屋内遊戯場については、子育て家庭のニーズ調査において、「悪天候でも利用できる屋内遊戯場」を希望する多くの市民の声を踏まえネウボラセンターに併設することとしたものです。
周辺地域については、大型遊具等を備えた民間の大規模な屋内遊戯場が複数あり、年齢に応じた遊び場を提供しています。
この他にも、親子が楽しめる空間としては、「ふくやまふれ愛ランド」があり、また、地域バランスを考慮する中で、36か所の保育施設において低年齢向けの遊具を備えた室内の遊び場を設置し、子育て家庭の交流も図っています。
次に、交流館等の利用についてです。
交流館では、地域団体が主催して、放課後子ども教室や親子で参加する子育てサロンなどに利用されています。
ふれあいプラザについても、閉館日には、老人クラブなど高齢者団体の利用を基本としつつ、子ども会などの地域団体も利用されています。
いずれの施設も、団体利用を基本としていますが、新しい交流館には、自由に使える「交流スペース」を設置しています。
館によって利用状況は異なりますが、子どもから高齢者まで、幅広い世代に利用されています。
次に、森林公園は、恵まれた自然環境を保全しつつ、市民の憩いとレクリエーションの場として整備しているものであり、蔵王憩いの森や緑陽公園など市内に12か所あります。
また、子どもの健全な育成の場になるよう、遊歩道やキャンプ場などを整備しています。
再質問は、福山市議会の会議録や中継映像をご覧ください。
(議事録の更新は次回の定例会開催前になります。)
https://ssp.kaigiroku.net/tenant/fukuyama/pg/index.html
https://fukuyama-city.stream.jfit.co.jp/