2008/5/30 競馬場に「子ども遊戯室」― 〝ギャンブルの場に子どもを参加させないで〟
5月30日、市競馬事業特別委員会が開催され、式部昌子議員が質疑に立ちました。
市当局から、2007年度の開催成績、発売成績、2008年度第4四半期の決算、および競馬事業の振興策と新年度の主要施策について、報告がありました。
式部昌子議員は、本場(福山競馬場)の入場者数、売得金ともに減少し、場外馬券場などでの売り上げで赤字を補っている現状について、事業の終息も見すえた抜本的な見直しの検討に入ること、そのために関係者の就労保障などもふくめた具体的な計画を市として検討する時期に来ている旨、求めました。
子どもをギャンブルの場に引き込まないで
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式部議員は、市の事業振興策として、ゴールデンウイークに「ポニー乗馬」「馬の絵コンテスト」「ネイチャークラフトコーナー」を実施していることについて、「それはだれを参加対象としているのか」と質問。市は、「競馬を家族、親子づれで楽しんでいただくため」と答弁しました。
また、今年4月から競馬場内に子ども遊戯室「パカパカランド」が新設されたことをとりあげました。
式部議員は、「こうした施策は、子どものころからギャンブルの動機づけをすることになるのではないか」と指摘し、自治体が子どもをギャンブルの場に引き込むような競馬振興策のあり方を見直すよう強く要望しました。
福山市の競馬場事業会計は、2007年度、本場(福山競馬場)での収支は約5億4,908万2千円の赤字、場外馬券場 (計7カ所)での収支は5億9,503万2千円の黒字、差し引き4,407万6千円の黒字となりました。とくに、近年、本場(福山競馬場)の入場者数、収益が減少しています。
※福山競馬の場外馬券売り場…福山競馬場外、福山駅前、柳津、神辺、東広島市、島根県雲南市三刀屋町、山口県宇部市の7カ所あります。
日本共産党市議団の競馬事業についての見解
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本場の赤字を場外の黒字で補うあり方は健全運営とはいえません。すでに「戦後復興」としての役割を終えた競馬事業は廃止に向けて関係者との協議を行うことを求めます。競馬は、公営とはいえ、ギャンブルに市民を引き込むあり方はあらためるべきす。
市として、市民が健全な文化・スポーツに参加しやすい環境の整備に力をそそぐことを求めます。