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2016年9月議会一般質問(5、教育行政①福山市子ども読書活動推進計画第二次案について)

土屋とものり市議 次に、福山市子ども読書活動推進計画第二次案について伺います。

 9月6日の文教経済委員会に、第2次福山市子ども読書活動推進計画が報告されました。

 これは「子どものそばにいつも本を」と銘打って、2021年度までの5ヵ年計画で、●読書環境の整備、●子どもの自主的な読書活動の支援、●子どもの読書活動の意義の普及、という、3つの基本方針を、学校、地域、家庭で連携して行うものです。

 子ども期の読書は、人間形成に関わる重要な営みです。

 幼少期から読書に親しむ事によって、物事を深くとらえ、順序よく考え、幅広く認識する力と手だてを培い、それを基盤として、創造力が育ち、個性や人格が養われます。

 そのため、多様な読書が、誰からも干渉されることなく、子ども自身のペースでできるよう、読書環境の整備が必要です。

 そのためには、当計画が、さらに具体的に拡充され、積極的に推進することが求められます。

 それらを踏まえ、以下の点について、お伺いします。

 計画案には、学校図書館への「学校司書」の配置が、記載されていません。

 全国学力・学習状況調査では、学校司書を置いている学校の子どもは、学校図書館や地域の図書館に行く頻度が高く、また、読書量が多いという結果があります。さらに、読書好きな子どもは、正答率が高い傾向にある、とのことです。

 全国学力・学習状況調査が真の学力をはかるものとなっているかどうかについては異論があります。しかし、学校司書が、子ども達に教育上、良い効果を与えることは明らかだと言えます。

 文科省によると、学校司書には、●子どもがくつろぎ、進んで訪れる読書活動の拠点となるような環境整備、●読書活動の推進と読む力の育成、●授業の狙いに沿った資料の作成補佐、●学校図書館を活用した授業での学習支援、●図書資料を活用しての情報ニーズへの対応、などの役割が求められるとしています。

 

 市長は総体説明で、「未来を創造する教育」として、「知識の吸収だけに留まらず、自らの進むべき道を切り拓く力を身につける必要がある」と言及されましたが、学校の読書環境を、人的、物的に大幅に拡充することにより、子ども達に豊かな力をつける一助となるのではないでしょうか。

 現計画案を拡充し、市内小・中学校に、専任、専門、正規での学校司書の配置を求めますが、市長のご所見をお示し下さい。

答弁 福山市子ども読書活動推進計画(第二次)(案)についてであります。

 はじめに,学校司書の配置についてであります。

 本年度,学校図書館の環境づくりや学校図書館を活用した授業づくりの支援を行うための小中一貫教育学校図書館補助員を市内10中学校区に10名配置し,31校への支援をしているところです。

 現段階で,小中学校への学校司書は計画しておりませんが,市立図書館の司書が学校へ出向いて行っているブックトークや読み聞かせ,本の整理方法の講習などの出前事業を充実させるとともに,学校との連携の在り方について検討してまいりたいと考えております。

 


土屋とものり市議  次に、図書館のネットワーク化について質問します。

 9月6日の文教経済委員会で、市内の各公民館や、最近開設された鞆支所などの拠点的施設、今後建設される(仮称)交流館や学校図書室と、中央図書館をネットワークで結び、「いつでもどこでも誰でも本の貸し借りが出来る」図書データベースのネットワーク化を求めました。その際の、所要額の試算をお示し下さい。

 早急に、全市での公民館、交流館など、市民に最も身近な地域の公共施設で、図書を自由に貸し借りできるよう、システムを拡充することを求めます。

以上についてお答えください。

 

答弁 次に,図書館のネットワーク化についてであります。

 公民館や支所,学校図書館や,市立図書館とのネットワーク化につきましては,システム機器の整備や線持管理経費のほか,接続箇所の増に対応するた馴こ多くの経費が見込まれ公民館や学疲図書館などとのネットワーク化は考えておりません。

 現在,市立図書館では,地域住民や児童生徒が,公民館や学校などにおいても,図書館の本を利用したり,貸出しができるよう,団体貸出の制度を設けております。

 今後においても,団体貸出制度などの利用促進を図る中で,子どもたちを始め,多くの市民の皆様に,本に親しんでいただけるよう取り組んでまいります。

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