またも重大事故…転落事故の根絶を!
4月13日、駅家町坊寺の市道沿いの水路で、80歳代の男性が自転車ごと転落する事故が起きました。
日本共産党市議団は、現地を調査し、19日に緊急申し入れを市長あてに提出。北部支所長らと懇談しました。
↑土手沿いの坂道と狭い道路の三叉路で、
ガードパイプなどは設置されていませんでした。
対策予算の抜本的な増額を
福山市では、水路や側溝への転落事故が相次ぎ、亡くなる人も後を絶ちません。
党市議団は、議会論戦や市長要望でくりかえし対策を求めてきました。
市中心部の対策が進み、今年度から市内全域を対象に「道路転落事故防止プログラム」が作られるなど、大きく前進しています。
しかし、課題もあります。
同プログラムの第1次整備計画の転落危険箇所に、今回の事故現場は含まれていませんでした。
市は、危険箇所の抽出を地域住民に依頼していますが、一定の基準を設け、市の責任で漏れがないようにしなければなりません。
第1次整備計画を一刻も早く進めるとともに、すべての危険箇所を解消するために、対策予算の抜本的な増額が必要です。
自転車に乗るときは ヘルメットを着用しよう
あわせて、自転車に乗る人にヘルメットの着用を促進するよう求めました。
自転車乗用中の死亡事故の多くは、頭部に致命傷を負っています。
死亡事故や重症化を防ぐため、ヘルメットの購入費用を補助する市町も増えています。
転落事故が多い福山市だからこそ、他市の先進事例にならい、市民の命を守る対策を積極的に進めるべきです。
堺自転車安全利用講習会(ヘルメット購入補助付) ←参照(大阪府堺市)
特に、高齢者は体を支える力が衰える傾向にあり、事故の危険も増します(作年度の県内の自転車死亡事故のうち65歳以上が63%を占めます)。
町内会や老人会と連携し、ヘルメット着用の周知や反射材など交通安全グッズの配布に取り組むよう求めました。
また、公共交通機関が不充分ななかで、高齢者の外出の機会を保障するため、タクシー券などの配布も検討するよう求め、「関係機関と連携して考えたい」との回答がありました。
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市は「道路整備と安全啓発の両方に力を入れたい」と答えています。
安全なまちづくりが進むよう、党市議団も引き続き力を尽くします。
↑申し入れ書を手渡す高木たけし市議(右)