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生活道路の安全対策を(2023年3月議会報告)

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カーブミラーの適切な管理を

「見通しの悪い場所にカーブミラーをつけてほしいが、なかなかつかない」「ミラーがくもって見えにくい」という声が聞かれます。

みよし剛史市議が、過去5年間のカーブミラーの設置状況をただすと、地域からの設置要望が359件あったのに対し、設置は179件と半数にとどまったことが分かりました。

市は「鏡のみを注視することによる歩行者巻き込み事故の危険性について警察からの指摘もあることから、設置については慎重に判断」するとしています。

しかし、カーブミラーが設置されている交差点での巻き込み事故件数をただすと、市は「カーブミラーについての検証はされていないと警察から聞いている」と答え、カーブミラー設置による巻き込み事故発生の根拠は示されませんでした。

みよし市議は、カーブミラー設置の効果を客観的に判定する仕組みや、ドライバーへの啓発など、一体的な交通安全対策の必要性を強調しました。

2017年度以降、カーブミラーのくもりやゆがみなどの変状が確認された713件のうち、改修が完了したのは662件とのことです。カーブミラーは市内に約1万2千本あるため、全体では約5%しか改修されていないことになります。みよし市議は「道路維持修繕実施計画にはカーブミラーの点検計画が明記されておらず、適切な維持管理が行われているのか不透明だ」と追及し、点検・改修の強化を求めました。

 「消えた白線」補修の強化を 

「道路の白線など路面標示が消えたまま」という声も多く上がっており、日本共産党はこれまでも補修予算の増加を求めてきました。

市は新年度から「路面標示の3か年集中対策」を実施する方針で、「市道3500㎞のうち500㎞の幹線道路をおもに調査し、効果的な対策を実施する。その他の道路も地域と連携しながら取り組む」と説明しました。

みよし市議は「地域の生活道路の補修も重視し、集中対策にとどまらず日常的に継続した取り組みを」と求めました。


みよし剛史市議の一般質問です。第一質問と答弁を掲載します。

みよし剛史:生活道路の安全対策について、カーブミラーについて伺います。

2022年に市内で発生した交通事故900件の内、車両同士の出会い頭の事故は284件でした。視界の悪い交差点ではカーブミラーの設置が検討されますが、出会い頭事故の発生確率と交差点視環境の質との相関と、カーブミラーの効果についての考えをお示し下さい。

本市は道路反射鏡設置等基準において、「鏡のみを注視することによる歩行者巻き込み事故の危険性について警察からの指摘もあることから、設置については慎重に判断」するとしています。過去5年間のカーブミラーの設置要望件数及び対応件数についてお答えください。また、2022年の歩行者と車両との交通事故件数は87件ですが、そのうちカーブミラーが設置されている交差点での歩行者巻き込み事故件数についてお答えください。

設置したカーブミラーの鏡面に曇りや歪みが生じている、適切に道路が映っていない、死角が生じている等の場合、改修・交換が必要であり、適切な点検が重要です。しかし、道路維持修繕実施計画ではカーブミラーの点検計画が明記されておらず、適切な維持管理が行われているのか不透明です。本実施計画策定時、2017年度以降の点検実施状況、および改修状況についてお答えください。

路面標示について伺います。

区画線や横断歩道、停止線などの路面標示は交通事故防止のために重要な施設ですが、自然劣化と通行による摩耗などで視認性が低下するため、その有効月数は9カ月から12カ月程度との見方もあります。本市は路面標示の維持管理について、日常的点検と市民からの要望等に応じて対症的修繕を行っていますが、2017年度以降に行った点検の実施状況、塗り替えた総延長についてお答えください。

市内で発生した事故件数の内、日照時間帯外と考えられる薄暮から早朝までの時間帯に生じたものは21年、22年ともに約35%であり、路面標示の機能には夜間の視認性も求められます。全国道路標識・標示業協会の測定では、白線の場合、塗膜の欠損した割合が20%でも反射輝度の低下によって夜間の視認性が不足するケースもあり、少なくとも剥離率が60%であれば塗り替えが必要であると結論付けています。夜間の視認性も踏まえた塗り替えの判断基準を作成することを求めます。ご所見をお示し下さい。

次期道路維持修繕実施計画において、カーブミラーと路面標示の計画的な点検と維持修繕についての方策を定めることを求めます。ご所見をお示し下さい。

市長答弁:次に、カーブミラーについては、事故が発生した場合の検証の対象にはしていないと警察から聞いています。

また、カーブミラーは、建物等により見通しが悪く、直接、目視確認が困難な交差点において、補助的に安全を確認する施設であります。

カーブミラーの過去5年間の設置要望件数は359件であり、このうち設置したのは179件です。

車の歩行者巻き込み事故についても、カーブミラーについての検証はされていないと、警察から聞いています。

市内に約12,000本あるカーブミラーについては、「福山市道路維持修繕計画」において、路面標示や標識など他の施設と同じ、年5回の市職員による道路パトロールで点検を実施しています。

なお、これ以外にも、台風等の異常気象により、適宜、緊急点検を実施しています。

2017年度以降の点検や市民からの情報提供により変状等が確認されたカーブミラーは713件あり、うち662件の改修が完了しています。

次に、路面標示については、カーブミラー同様、年5回の点検を実施しています。

過去5年間の修繕延長は、地元要望も含めて約21㎞です。

路面標示については、新年度から実施する「路面標示の3か年集中対策」にといて、摩耗等による補修の判断基準を検討することにしています。


再質問は、福山市議会の会議録や中継映像をご覧ください。

https://ssp.kaigiroku.net/tenant/fukuyama/pg/index.html

https://fukuyama-city.stream.jfit.co.jp/

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