過密化する特別支援学校を視察
近年、特別支援学校に通う児童・生徒数が急増し、過密状態にあるとの声が寄せられています。
9月13日、市議団は辻つねお県議とともに、広島県立福山北特別支援学校を視察し、校長、教頭、小・中学部、高等部の主事から、現場の実状や要望などを直接お聞きしました。
教室不足が限界に
1教室あたりの定員は基準の上限を超えてはいませんが、教室が不足するため、音楽室やコンピュータ室などを転用して対応しています。
2013年に移転開校した当時の本来の用途から転用された教室は13室に上り、音楽や体育の授業を普通の教室でするなど、授業内容に支障が生じています。
学校の施設設備や機器、スクールバスの運行も不足し、
「物理的にも受け入れは限界にきている」とのことです。
↑1つの特別教室を2つに分けて普通教室として使用したり・・・
↑給食調理室も手狭に・・・
行政の責任で教育の充実を
知的障害に対応した特別支援学校は、市内に2校しかありません。
学校現場では、最大限に努力し、教員の専門性を高める取り組みも積極的に行なっています。
市立の特別支援学校の設立など、行政の責任で、受け入れ先を増やす対策をとり、きめ細かな教育を提供しなくてはいけません。
また、通常の学校と同じように、校舎の広さや必要な施設を定めた国の設置基準を作るよう求めることが必要です。