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消えた白線、路面のガタガタ、危ない側溝…生活道路の安全を!(2019年12月議会報告)

 「道路の白線が見えない」「路面がガタガタで危ない」「水路や側溝の転落事故が絶えない」など、市民に身近な生活道路に危険がいっぱいです。

 市道の管理瑕疵によって、5年間で34件も事故が起こり、市は470万円の損害賠償をしています。適切に管理していれば、防げた事故です。

 また、ドライバーへの調査によると90%の回答者が白線がハッキリ見えることで、事故抑止になると答えています。

 1㎞100億円もかける福山道路より、生活道路の安全対策こそ率先して進めよと求めました。

 一般質問の第一質問と答弁の内容をお知らせします。

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↑止まれと白線がありますが、ほとんど消えています!こんな場所が市内にたくさんあります。

↓住民からの要望を受け、警察に要請し、3か月後に引き直されました。

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土屋とものり市議:生活道路の改善・維持・管理の拡充について伺います。

 「道路の外側線、横断歩道や一旦停止などの規制線が薄くなり、見えにくい」などの声が多く上がっています。外側線や規制線について5年間の要望件数と解決件数をそれぞれお答えください。

 外側線や規制線がはっきり見えることで、事故防止につながります。市道の外側線などを塗り直す際に、摩耗率などの判断基準があれば、お示しください。

 外側線の塗り直しが進むよう市の予算を抜本的に増やすとともに、国・県に対しても引き直しを求めることが必要です。

 また、規制線を管轄する県に対し、道路標示や信号機設置などの交通安全施設整備費を抜本的に増額するよう求めてください。

 ご所見をお示しください。

市長答弁 次に、道路の維持管理についてであります。

 初めに、区画線や道路標示の要望件数等についてであります。

 本市が管理する道路において、カーブミラーなども含めた安全施設全体の過去5年間の要望件数は、約2,900件、対応済件数は、約2,300件であり、このうち、区画線については、1割程度であります。

 なお、警察が管理している横断歩道などの道路標示の要望件数等については把握していません。

  次に、塗り替えの判断基準などについてであります。区画線などの塗り替えは、現地の状況や地域要望などを踏まえ、実施しています。

 また、国・県・警察の管轄する区画線や道路標示などについては、地域からの声をそれぞれの機関に伝えていくと共に、必要な対策を要望しています。

土屋とものり市議:次に、市道の管理について伺います。

 市道の管理瑕疵による損害賠償は、2014年度から2018年度までの5年間で34件あり、賠償金額は約470万円に上ります。

 走行中の車両が道路のくぼみや陥没、グレーチングの跳ね上がりなどによって損害を受けたもので、市が適切に管理していれば、防げた事故です。事故防止のため、道路維持費を抜本的に増やすべきです。ご所見をお示しください。

 また、先月27日、御幸町で市が管理する水路への転落死亡事故が発生しました。

 水路転落防止策をさらに促進することが必要です。

 市は、福山道路などの大型道路を推進していますが、生活道路の安全対策こそ、率先して進めるべきです。

 以上について、ご所見をお示しください。

市長答弁: 次に、市道の管理については、年5回の市内一斉パトロール、土木常設員や市民通報アプリ「パ撮ローズ」などからの情報提供により、迅速な道路補修に努めています。

 また、水路転落防止対策については、学区ごとに整備計画を作成し、対策を実施しているところであります。今後も、市民の皆様が安心・安全に道路を利用できるよう、必要な予算を確保してまいります。

 また、福山道路等の整備により、幹線道路の交通渋滞を緩和し、生活道路へ流れ込んでいる迂回交通を減少させることで、生活道路の更なる安全対策に取り組んでまいります。

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↑路面がガタガタして危ない道路を調査

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↑御幸町の事故現場

医療的ケア児の支援を―通学に移動支援を(2019年12月議会報告)

 人工呼吸器の使用や痰(たん)の吸引など、医療的ケアが日常的に必要な子どもは全国で1万8千人を超えています。

 市内の保育・教育施設に通う医療的ケアが必要な子どもは、保育所などの就学前施設に5人、小学校31人、中学校10人、高校11人です。

保護者が毎日付き添い

 あるお母さんは「毎日、付き添いをしているが、自分の体調が悪いときは子どもを学校に連れていけない。市の移動支援事業を活用させてほしい」と要望しています。

 障害者地域生活支援事業の移動支援は、障害のある人の外出をヘルパーが支援する制度で、市が利用対象や報酬単価を決めることができます。

 河村ひろ子市議は、「福山市も要綱を見直し、医療的ケア児はじめ、障害のある人の通学や通所を保障せよ」と求めました。

前向き答弁「実態把握し、検討する」

 市長は「次期障がい福祉計画に反映できるよう協議会内に設置した作業部会で、医療的ケア児の実態把握を行い、検討する」と前向きに答えました。

 医療的ケア児の保護者は、預け先がなく、1日中付き添いが必要なため、心身の疲労や経済的な困窮に陥る状況があります。

 生存権や教育を受ける権利を保障する総合的な支援がされるよう、引き続きがんばります。

芦田川の災害対策を―堤防を強化せよ(2019年12月議会報告)

 各地で豪雨災害が発生する中、「芦田川の堤防は大丈夫なのか」と市民から不安の声が上がっています。

 川の水が堤防を越えても簡単には決壊しない「耐越水堤防工法」が開発されていますが、国土交通省は現在、この普及を中止しています。

 土屋とものり市議は、比較的安価で工期も短い同工法を採用し、芦田川堤防の補強工事を進めるよう国に求めることを要望しました。

堤防の49%で安全性が不足

 国交省は、芦田川堤防の強度の点検結果をホームページに公開しており、約56㎞の点検区間のうち「49%(約27.7㎞)の堤防が浸透に対して安全性が不足」と報告しています。

 洪水時に危険が予想される「重要水防箇所」の一覧と地図も公表されています。

 重要度を3ランクに分類していますが、過去に漏水などが起きているが対策が未施工のAランクの堤防は、市内に15か所あります。

 これらの個別の対策を国に求めているのか質すと、市は「堤防強化も含め、引き続き要望したい」との答弁をしました。

 土屋市議は再度、「危険箇所が明らかになっている。個別具体の要望を」と強く求めました。

↓芦田川堤防詳細点検結果情報図(国交省リンク)

http://www.cgr.mlit.go.jp/fukuyama/river/flood-control/levee-check.html

↓芦田川重要水防箇所(国交省リンク)

http://www.cgr.mlit.go.jp/fukuyama/river/flood-control/point.html

↓芦田川・高屋川の洪水浸水想定区域図

https://www.cgr.mlit.go.jp/fukuyama/safety/flood-image/index.html

↓氾濫シュミレーションなど(国交省リンク)

https://www.cgr.mlit.go.jp/fukuyama/safety/

「重要水防箇所」を市民に周知せよ

 また、危険な「重要水防箇所」の場所を地図で市民に広く知らせ、防災・減災に役立てるよう求めました。

 鳥取県倉吉市では地域住民の声を受けて、「重要水防箇所」の計画的な対策を進めているそうです。

 防災・減災のためには、私たちが地域にどんな災害の可能性があるか知り、行政に声をあげていくことが必要です。

 17日の予算委員会でも続いて質問し、「周知が必要」「市ホームページへの地図の掲載は、国交省ホームページのリンクなど研究する」との答弁を得ました。

流域に27万人、命と生活を守れ

 芦田川の流域人口は約27万人に及びます。堤防が決壊した場合、市内の広範囲が1~5メートルの浸水をすると予測されています。

 計画的な堤防の補強工事と樹木伐採・土砂撤去などの維持管理を進めるため、引き続き取り組みます。 

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一般質問の傍聴にお越しください

12月市議会は、河村ひろ子市議と土屋とものり市議が発言します。

ぜひ、傍聴にお越しください。受け付けは市役所議会棟5階まで

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河村ひろ子市議 2019年12月12日(木)午後3時30分頃~

1.市長の政治姿勢について

①消費税増税の影響について

②2020年度福山市予算編成方針について

2.部落差別解消推進法について

3.介護保険制度について

4.介護職員の処遇改善について

5.医療的ケア児の支援について

6.母子生活支援施設「久松寮」について

7.公共交通について

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土屋とものり市議 2019年12月13日(金)午前10時~

1.鞆町のまちづくりについて

① 伝建地区内の空き家の利活用について

2.建設行政について

① 生活道路の改善・維持・管理の拡充について

② 市道の管理について

3.環境行政について

① 温暖化対策と再生可能エネルギーの利活用の促進について

② 降下ばいじんの低減策について

4.商工業振興について

① 福山市商業施設リム・福山について

5.災害対策について

① 芦田川の管理について

② ブロック塀安全確保事業について

6.教育行政について

① 変形労働時間制の導入について

② 市立小学校、中学校及び義務教育学校における夏季休業期間の短縮について

③ 小・中学校の体育館へのエアコン設置について

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市長に申し入れ―水路転落事故を防ぐために

 11月27日、またしても市内の水路で転落死亡事故が発生しました。

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 御幸町のビッグローズ(県立ふくやま産業交流館)北側の市道脇の水路に男性が転落。28日、地元の河村ひろ子市議が現地調査に駆けつけました。

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 現場は、ビッグローズと岩成公園の間の水路で、深さ1.6m、幅75㎝、全長約50mあります。

 途中までは開口部にコンクリート蓋やグレーチングが設置され、歩道のように見えます。

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 ところが、岩成公園の出入口から4つ目の開口部からは蓋がなく、〝落とし穴〟のようになっています。付近には照明が少なく、暗い時間には足元が見えにくく、きわめて危険です。

 公園のすぐそばなので、子どもが走り出たりすることも考えられ、早急な対策が必要です。

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 日本共産党福山市議団は12月2日、現地調査をふまえ、枝廣直幹市長に申し入れを行いました。

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 市の安全管理責任が問われかねないと指摘し、▽水路の上部に溝蓋をするなど早急な再発防止策を講じること、▽市内すべての水路の総点検を行い、安全対策を講じることを要望しました。

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 応対した土木部長は「現地の水路だけ開口部に蓋がない状態だった。どういった安全対策ができるか水利組合と協議する」と答えました。

 20数年前に水路を設置し、これまでは事故がなかったとのことですが、市街化や住民の高齢化をふまえ、水路を管理する市として抜本的な安全対策をとるべきです。

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↑自由勾配側溝と言われる水路です。

 日本共産党市議団は、水路や側溝の転落防止策を繰り返し求めてきました。一定の前進があり、全市での対策がとられるようになってきましたが、まだまだ対策が追い付いていません。

 危険な場所など、心あたりがある方は、ぜひお知らせください。

 ☎084(952)2662(日本共産党事務所)

 メール info@f-jcp.com

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