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公共交通の充実を(2019年12月議会報告)

車がなくても暮らせるように

 「まわローズ(巡回バス)を周辺地域にも走らせて」「買い物や病院へ行きやすくして欲しい」など、公共交通の充実を求める声が多く寄せられています。

 高齢化・過疎化に対応した新たな公共交通が必要です。

 地域のニーズを聞き、巡回バスや乗り合いタクシーの運行を広げるよう求めました。

Dsc01570

交通費補助の拡充を

 また、年3千円・市民税非課税の75歳以上と額も対象もわずかなバス・タクシー券交付制度の拡大と、免許返納者への支援制度を求めました。


本会議一般質問での質疑をお知らせします。

河村ひろ子市議:公共交通について質問します

 交通は、人や物の交流や活動を支え、市民生活にとって欠かせません。しかし、これまで住民の移動手段となってきた鉄道・バスなどの路線廃止が相次ぎ、地域公共交通が衰退し、自家用車を利用できない高齢者等、移動が大きく制限される「移動制約者」が増大しています。

 無秩序な郊外型開発による都市のスプロール化、中心市街地の空洞化がすすみ、「買い物難民」を発生させるなど交通弱者の日常生活を困難にしています。今後、免許返納する高齢者の増加も見込まれ、公共交通がますます重要となります。

 福山市は、バス停圏に含まれていない地域に居住者がいる「交通空白地域」が広く存在しています。近年利用者の減少による路線バスの廃止が進み、新たな交通空白地域が広がる傾向にあります。

 このような状況のもと、自家用車の運転が困難となった高齢者や過疎地域の通学手段の確保など、従来の路線バスによらない新たな交通手段の確保が求められています。

 福山市は「福山・笠岡地域公共交通網形成計画」を策定し、誰もが移動しやすく、人の交流が活発になる地域公共交通の実現を掲げ、その方針のもと、多様な運行方法による過疎化・高齢化に対応した移動手段の確保に取り組むこととしています。

 交通事業者との連携を図り、まわローズの運行や乗り合いタクシーの運行、住民主導によるお出かけ支援事業などに取り組んでいますが、市民の要望に対して十分なものとはなっていません。

 

 福山市が行った市民アンケート結果によると、「高齢者等へのタクシー利用に対する支援制度の拡充」を求める声が1位を占め、次いで「予約したら自宅付近まで送迎してくれる乗り合いタクシーなどの公共交通を導入してほしい」「高齢者へのバス利用に対する支援制度の拡充」が高いポイントを占めています。

 我が党が行った市民アンケートにも「まわローズを周辺地域にも走らせて欲しい」「買い物や病院へ行きやすくして欲しい」など、公共交通拡充に関する要望が多く寄せられました。

 周辺地域にも、巡回バスの運行を拡充することを求めます。お答え下さい。

 福山市には、お出かけ乗車券制度がありますが、75歳以上の市民税非課税者に限り、年間3000円に過ぎません。これでは、数回のタクシー利用しかできません。

 お出かけ乗車券の補助金額を大幅に増額することや、対象者を拡充することを求めます。また、運転免許証返納者への支援策も必要です。それぞれお答え下さい。

 交通手段としては、この10月から服部地域で、複数のタクシー会社との連携による乗り合いタクシーを開始しました。この制度を、バス路線の廃止地域に限らず、移動困難者が多い地域に、積極的に展開することが求められます。

 そのためのニーズ調査に取り組み、地域住民とともに検討し、必要な地域に同システムを拡充することを求めます。今後の計画をお示しください。

 福山市は、コンパクト・プラス・ネットワークの方向で、地域の学校や福祉施設を統廃合・縮小廃止しようとしています。中心市街地や拠点地域への誘導が計画されていますが、郊外の公共交通を整備せず、移動困難な地域を放置してはなりません。

 地域交通・介護保険・高齢者支援の担当課や公共交通機関が連携して、地域に住み続けられるよう新たな複合的な交通システムの構築を検討することを提案するものです。

 以上それぞれについてのご所見をお示しください。

市長(答弁)次に、公共交通についてであります。

 市民の移動手段の確保に向けては、「福山・笠岡地域公共交通網形成計画」に基づき、地域住民、行政、事業者が連携し、取り組んでいます。

 しかし、近年、利用者の減少や移動手段を持たない高齢者の増加が見込まれるなど、移動手段の維持・確保が課題となっています。

 そのため、バスなどの公共交通を基本としつつ、地域との連携を進める中で、地域特性や利用実態に合った移動手段の確保に、現在、努めているところです。

 今後は、こうした「乗合タクシー」や、「おでかけ支援事業」の取組を広げていくとともに、自動運転などの先端技術を活用した実証実験を積み重ねる中で、誰もが移動し易いまちづくりを目指して取り組んでまいります。

 

 次に、お出かけ乗車券制度についてであります。

 お出かけ乗車券は、高齢者への敬老の意を表するとともに、社会参加を促し、生きがいづくりに資するため、バス・タクシー共通の乗車券として交付しています。

 高齢者の移動手段としては、バスなどの公共交通機関を基本としつつ、地域住民の支え合いによる「おでかけ支援事業」を実施するなど、多様な移動手段の確保に今後も努め、誰もが移動しやすいまちづくりを目指して取り組んでまいります。

 次に、運転免許証返納者への支援につきましては、一般社団法人広島県タクシー協会東部支部に加盟するすべてのタクシー会社で、運転経歴証明書を提示することで、タクシー料金を10%割り引くサービスを受けることができるほか、支援事業所による商品の割引サービスなどが提供されています。

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