子どもたちの生活の環境充実を
放課後児童クラブを塩沢市議が視察
塩沢みつえ市議は、市内放課後児童クラブの利用者から児童の過密状況の改善要望を受け、2小学校の児童クラブの様子を視察しました。
以下、塩沢市議のレポートを掲載します。
A小学校の事例
70人を超える児童数。一つの教室で過ごしていたが、保護者の要望で二つ目の教室を借りられることになり、2教室となった。各教室2人の指導員がいる。
視察の日は教室①に10人ほど、教室②に30人ほどの児童がいて、座ってタブレットを見たり、ノートを広げて勉強をしたり、友達と話したりしていた。
机と机の間が狭く移動がしづらい様子で、室内を走る児童が人にぶつかりそうになったり、人の足を踏んだりして指導員や友達に注意される場面があった。
指導員の方の話では、体を動かして遊ぶ空間が確保できない上、熱中症アラート指数が高い日は外遊びができない。廊下も活用していたが、暑さのために使えなくなった。10分でもいいから体を動かすことができたら、子どもたちのストレス発散になるのではないかとのことだった。
B小学校の事例
30人ほどの児童に指導員が2人。視察の日は13人の出席で、静かに宿題に取り組み、その後の全員一斉の工作では指導員の話がよく聞こえていた。
熱中症アラート指数が高い日は外遊びができないが、DVDを見ながらラジオ体操とストレッチを取り入れていた。子どもたちが自分なりにアレンジして、体を動かすことを楽しんでいた。
児童のために環境の改善必要
「30人を超すと子どもたちの様子がつかみきれない。」指導員の方の話が印象的でした。
指導員の充足とともに、子どもたちが落ち着いて過ごすことのできる教室数の確保が必要です。
放課後児童クラブは子どもたちの生活と遊びの場です。健やかな育ちのためには座って過ごすだけでなく、体を使って遊び、休養する空間も当然必要です。環境の改善が急がれます。
室内でラジオ体操をして過ごす児童たち