1月18日、「福山道路・福山西環状線等を考える瀬戸町住民の会」は、市長と教育委員会あてに地頭分溝渕遺跡の保存を求める要望書を提出しました。
日本共産党市議団からは、村井あけみ団長が同席し、文化課課長と要望懇談を行いました。
福山道路予定地に遺跡見つかる
瀬戸町の福山道路建設予定地で、弥生時代~中世の集落遺跡が見つかり、昨年5月から広島県教育事業団が発掘調査を行っています。
溝状遺構、柱穴群や中世の鍛冶炉と見られる遺構などが発見され、多量の遺物も出土しています。円面硯などの土器も見られ、注目されます。一帯は草戸千軒町(中世西日本で最大級の交易町)遺跡や中世荘園・長和荘と関係があると言われており、本格的解明が期待されています。
12月19日の遺跡見学会には、約200名の市民が参加し、専門委員から熱心に説明を聞きました。
貴重な遺跡 後世に残して
遺跡は、道路建設予定地内の約8000㎡にわたりますが、県は、記録のみを保存し、調査終了後に埋め戻してしまう方針です。しかし、市民の関心も高く、福山市の歴史を伝える貴重な文化財です。
「住民の会」は、以下のように要望しました。(概略)
●現在地に保存して、価値を後世に残して。観光資源にもなる。
●福山道路をどうしても建設する場合は、遺跡部分を高架にするなど保存に最大限の配慮を。
市議団も、遺跡保存について説明を受けるため文部科学省に赴き、12月市議会の一般質問で①現地保存と歴史を学ぶ場としての活用②道路計画の撤回・変更 を求めるなど、尽力しています。