福山市内の新型コロナ感染拡大を受け、広島県はJR福山駅南口にPCR検査の臨時スポットを開設しました。
予約は要らず、その場で家族など人数分の無料の検査キットを受け取り、希望した日に唾液を採取して臨時スポットかPCRセンター(新涯町)に提出します。
検査キットの配布は7月22日から8月30日までで、毎日7時から15時まで開設しています。
陽性の場合は2日後に電話連絡があり、陰性の場合は携帯番号を登録すればショートメールでお知らせがあります。または、県ホームページが更新された時点で連絡がなければ陰性です。
今こそ積極的に検査を
市の発表によると、7月20日までに356人の変異株感染が確認され、そのうち1人は感染力が従来の約2倍も強いと言われるデルタ株の可能性があります。
今後、東京五輪・パラリンピックや夏の連休で人の移動が増え、さらに感染が拡大する恐れがあります。
無症状の感染者を早く発見し、感染の芽をつみとるため、大規模検査が重要です。
広島県は現在、駅や空港などの臨時スポットの他に、県内に住む人や働く人向けのPCRセンターを常設し、帰省する人への事前検査の体制も強化しています。
政府が抜本的な検査体制の強化に後ろ向きな中で、自治体として独自に先進的な取り組みを続けていることは評価できます。
ぜひ積極的に検査を受け、帰省を予定する家族などがいれば、事前検査や臨時スポットでの検査を呼びかけましょう。
夏のPCR検査体制
❶福山PCRセンター
新涯町2―23(旧福山港駐車場)ドライブスルーで唾液を採取。県内に住む人・働く人に加え、8月31日までは県外の人も対象。毎日11時から15時開設。要予約(050・1741・6373)
❷福山駅前臨時スポット
(詳細は前述)
❸帰省する人への事前検査
8月1日から31日まで。県外からの帰省を予定する人に検査キットを送付。自宅で唾液を採取して郵送し、帰省前に結果を知ることができます。WEBサイトから帰省予定者や地元家族が申し込みます。送料無料。
※すべて無料で無症状者が対象。問い合わせは県事務局(082-207-2322)。
詳しくは、下記の県ホームページをご覧ください。
7月26日、今年で64回目の「原水爆禁止・国民平和大行進」が福山市に到着しました。
大門町の公園で約30人が出迎え、岡山県の行進団からの引き継ぎ式が行われました。
通し行進者らは挨拶で、核兵器禁止条約に86か国が署名し、日本政府に条約の参加を求める意見書が593自治体で採択されたことを報告し、条約に背を向ける政府を変えようと呼びかけました。
広島県の行進団は横断幕を引き継ぎ、福山市役所までの約10㎞を行進しました。
到着式では、広島の原爆投下直後に降った「黒い雨」を巡る訴訟で健康被害を受けた原告全員を被爆者と認めた広島高裁の判決の上告を国が断念したとのニュースが飛び込み、長い闘いの勝利に喜びの声があがりました。
国民平和大行進には、福山市長と市議会議長から激励のメッセージが寄せられ、それぞれ到着式と出発式で河村ひろ子市議とみよし剛史市議が代読しました。
7月8日、15日の豪雨により、市内各地で浸水被害や道路冠水が起きました。
日本共産党市議団は16日、32棟の建物浸水(床上1棟、床下31棟)があった内海町を、住民の案内を受けて視察しました。
内海町大浦では、8日朝の2時間で100㎜もの雨量が観測されました。
(広島県防災WEBでは、各地の雨量観測局の数値が公開されています)
http://www.bousai.pref.hiroshima.jp/?p=observation%2Frainfall
気候変動の影響で豪雨災害が相次ぎ、予測の難しいゲリラ豪雨も増えています。
芦田川はじめ河川の改修や堤防強化とともに、排水樋門の操作の自動化など、洪水氾濫を防ぐための体制強化を急がなければなりません。
日本共産党は引き続き、地域の声を聞きながら防災対策に取り組みます。
↑15日の木之庄町
↓福山(国)の雨量観測局では、1時間に70㎜もの雨が降っていました。
広島県は、7月の4連休や夏休み、お盆など、県外からの人の流入が増える時期に、新型コロナ感染拡大を防ぐため、無料のPCR検査体制を強化します。
帰省を予定している人には検査キットを送付。事前に検査を受けることで、家族などへの感染を防ぎます。実施期間は8月1日から31日までで、予約サイトで申し込みます。
また、7月20日から8月31日まで、広島空港と広島駅で検査キット配布、山陽道の小谷サービスエリア(下り線)で検査を行います。
県は、5月の連休では感染拡大地域からの人流が県内の感染急増のきっかけになったと分析しています。
積極的な検査で感染者の早期発見をめざす県の対応は評価できます。帰省する家族などがいれば、ぜひ検査を呼びかけましょう。
※県は、感染拡大地域との往来の自粛を要請しており、やむを得ない事情で帰省する無症状の人が対象です。
詳しくは、下記リンク先をご覧ください。
県内に住む人や働く人は、福山PCRセンターなどが引き続き利用できます。
詳しくは、下記リンク先をご覧ください。
福山市は、市が実施する新型コロナワクチンの大規模接種の予算として9億1090万円を計上しました。
しかし、自治体が早期接種にむけて奮闘するなか、国は一転してワクチンの供給量を減らし、接種計画を変更せざるをえない自治体も出ています。河村ひろ子市議が福山市のワクチン確保の見通しをただすと、「8月は大枠、9月以降は示されていない」とのことでした。
過労死ラインをはるかに超える
政府はこれまで供給量などを自治体に迅速に知らせない一方、接種計画の前倒しを求め、現場の職員に多大な負担を強いてきました。
「ワクチン接種対策室」の職員の時間外勤務の状況をただすと、6月は最長で月128時間の職員がいたことが分かりました。過労死ラインと言われる80時間をはるかに超える深刻な事態です。
現在の対策室の職員体制は、本務が7人、他の部署との兼務が12人とのことで、本来の業務への影響や市民サービスの後退も懸念されます。
福山市が「定員適正化計画」として正規職員を減らし続けてきたことが、非常時の職員負担をいっそう深刻にしていると指摘し、職員の増員を求めました。
福山市は第4号目となる一般会計補正予算案で、飲食店やタクシーの代金をキャッシュレス決済で支払った場合に2割還元する事業に5億1千万円を計上しました。
コロナ下で同様の消費喚起策は3回目です。過去2回はスマホ決済アプリ「ペイペイ」での支払いに限定され、今回は3社程度の決済サービスの利用を検討しているとのことです。
税金を使って、ペイペイ利用者の増加を後押し
ペイペイはこれまで204の市町で還元キャンペーンを行い、シェアも独走状態の巨大なプラットフォームとなっています。
みよし剛史市議は「自治体が税金を使って、ペイペイ利用者の増加を後押しする結果になった」と指摘。「ペイペイが10月から加盟店の手数料を徴収するため、市の施策が企業の収益化につながり、公平性に問題がある」と追及しました。
市は「ユーザー数を増やすために実施したとは考えていない。特定の事業者を支援する意図はない」と答えました。当然そのような意図があっては許されませんが、行政サービスと一体にキャッシュレス決済が手放せない状況が作られていくと、加盟店も手数料を支払ってでも提供せざるをえなくなります。
みよし市議は、「税金を原資にキャッシュレス化を広めて、手数料は末端の事業者が負担し、手数料収入は独占的なシェアがある事業者に入るという構図は問題だ」と指摘しました。
誰のための消費喚起策なのか
ペイペイは加盟店数や決済の実績を市に提供していません。消費喚起の効果検証もできないのに、なぜこの手法なのかとただすと、市は「大きな目的はキャッシュレス決済を進めること」と答えました。
消費喚起策は、苦境にある地元業者の支援を最大の目的とすべきです。スマホを使わない市民に不平等が生じることも問題です。
みよし市議は、市民全体が使える消費喚起策にすることを求めました。
コロナ禍で苦しむ事業者の継続支援を第一に
また、今回の予算は、消費喚起策一本です。還元キャンペーンの開始は早くて10月の予定ですが、オリンピック開催や変異株の影響、ワクチン接種率などを考慮すると、今後の感染拡大も懸念されます。
消費喚起の前に事業者の継続支援を行うことを求めました。
南海トラフ地震は、30年以内に起こる確率が70%から80%と予測されており、耐震対策が急がれます。
福山市は住宅の耐震化率の目標を2025年度末に90%としていますが、昨年度末時点で目標85%に届かず82%にとどまっています。
旧耐震基準の木造住宅の耐震化を促進することが必要ですが、改修費用の負担は重く、補助制度の充実が求められます。
福山市は、今年度から耐震改修工事費の補助額を改定しました。ところが、「立地適正化計画」の考えを導入するとして、居住誘導区域と区域外の補助額に大きく差をつけました。
費用が150万円の場合の補助額は、区域内が100万円、区域外は50万となります。
建て替え工事の費用も、区域内だけ補助します。
立地適正化は、行政が区域を定め、そこに住むことを誘導するものです。憲法が保障する居住の自由を侵害し、一極集中・周辺部切り捨てを助長する政策です。
日本共産党市議団は「居住場所により格差をつけることは、行政の公正・公平性を欠く」と指摘し、区域外も区域内と同様に補助制度を拡充することを求めました。
また、耐震診断は無料で実施するよう求めました。
国民健康保険税には家族の人数に応じて税金がかかる「均等割」という仕組みがあり、福山市では子ども一人につき年間3万2040円が徴収されます。
子ども2人の4人家族で給与年収400万円の場合、保険税は30代夫婦なら40万8474円、40代夫婦なら「介護分」が加算されて48万1793円にもなります。
低所得世帯には、均等割と平等割を2割から7割減免する法定軽減制度がありますが、子ども2人の場合は年収368万8千円以上は対象になりません。
福山市は独自に18歳以下の子どもの均等割を2割減免する制度を実施していますが、法定軽減世帯に限っています。
保険税の収納率は、所得200万円から400万円(年収では300万円から600万円程度)の世帯が最も低くなっており、減免にかからない、または減免の少ない世帯の負担が特に厳しいと推測されます。
子育て支援に逆行する子どもの均等割は、すべての世帯に今すぐ廃止するべきです。
約1億8千万円で、18歳以下のすべての子どもの均等割を廃止できます。
福山市の国保会計には約10億円の黒字と12億円超の貯金があり、十分可能です。
福山市の補正予算として、生活困窮者自立支援金給付事業費1億5400万円が計上されました。
これは国の制度で、コロナ禍で生活に困窮する人に18万円から最大30万円を支給するものです。
しかし、その対象は狭く、生活福祉資金を最大限(200万円)借り切ったなど再貸付が受けられず、単身で収入が月11万8千円・貯金50万4千円以下(2人の場合は17万1千円・78万円、3人以上で21万6千円・100万円)の世帯だけです。
ハローワークで求職するか、就労が困難なら生活保護を申請することも条件です。
すでに生活保護を利用している人には支給されません。
福山市で生活福祉資金のコロナ特例貸付を受けた人は、2020年3月25日から今年5月末までに4268人に上りますが、今回の支給対象となるのは、わずか500人の見込です。
日本共産党市議団は、対象とならない低所得の人に対して市独自の支援金を支給することと、国に対して要件の緩和と支援額の増額を求めることを要望しました。
◆新型コロナ生活困窮者自立支援金の相談・申請は、こちらから↓
「新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金」について(福山市ホームページ)
市生活福祉課(084-928-1176)か松永、東部、北部、神辺の支所保健福祉課へ
お困り事や疑問があれば、日本共産党市議団にご相談ください。
084-952-2662