2008/7/17 「小学校、中学校の教室にクーラーを設置してください」
日本共産党市議団は17日、「小学校、中学校の教室に空調設備を進めることを求める緊急要望書」を羽田市長あてと高橋教育長あてに提出しました。文教経済委員の式部昌子議員が近藤教育委員会管理部長に要望書を手渡し、藤井施設課長らが同席しました。
保護者から「暑くて勉強に集中できない」「熱中症が心配です」の声
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福山市は近年、小中学校の図書室、職員室、校長室、保健室、パソコン教室および放課後児童クラブ教室の空調を設備してきましが、普通教室や特別支援教室、特別教室の空調設備は遅れています。
保護者からは、「子どもたちは暑さのため、特に午後はぐったりして、勉強に集中できない状況です」「熱中症が心配です」「どうして福山市では普通教室に空調が設備できないのか」との声が寄せられています。
国の基準「夏期で25~28℃であることが望ましい」
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子どもたちは、快適な環境で教育を受ける権利があります。
「学校保健法」に基づく「学校環境衛生の基準」では、「日常における環境衛生について点検し、…必要な事後措置を講じるようにすること」「教室の温度は冬期で18~20℃、夏期で25~28℃であることが望ましく…」としています。
クーラー設置、緊急措置として扇風機・冷風機の設置、緑のカーテンづくりを
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要望書では、「福山市でも、子どもたちの健康を守り、教育環境を整えること」として、4項目を申し入れました。
①すべての小中学校の普通教室、特別支援教室に空調を設備してください。
②当面、扇風機、冷風機などを配置して下さい。
③校舎や教室の温度を下げるために、つる性植物を活用した「緑のカーテン」づくりを、学校にも取り入れてください。
④放課後児童クラブの活動として、「緑のカーテン」づくりができるようプランターや用土、苗などを支給するなど、予算化してください。
管理部長「認識しています」
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話し合いのなかで、近藤部長は、普通教室へのクーラー設置の必要性について「認識しています」と述べるとともに、特別支援教室については「体温調整のできない児童を掌握し、その児童が入学する際には空調施設を優先して設置するようにしています」と答えました。
「教室の温度管理はどうなっているのですか」との質問にたいしては、近藤部長は「学校として室温調査を行うことを検討します」と答えました。
また、「要望をいただいていた給食調理室については現在、急いで整備をすすめているところです」と答えました。給食調理室の空調施設設置については、日本共産党市議団が議会でとりあげ、要望していました。