6月市議会が間近に迫っています。
日本共産党市議団は、5月26日、市民要求懇談会を昼、夜の2回にわけて開催し、ご意見、ご要望をお聴きしました。懇談会には、辻つねお県議も出席しました。
みなさんからよせられた願いを、6月市議会で市政に届け、願い実現、公約実現にがんばります。
参加されたみなさんから出されたご意見の一部を紹介します。
★後期高齢者医療制度はひどい
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私は74歳、妻は73歳、もうすぐ『後期高齢者』。多くの病気をかかえ、あちこちの病院に通っています。それをひとつの病院で全部みてもらえ!なんて困ります。
内科はここの先生、眼科はここの先生と、よくみてもらえるお医者にかかりたい。
★JFEのCO2排出問題
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大規模CO2排出事業所の国内第2位、3位が、ここのJFEということを市議会でとりあげてほしい。
★地域に児童館がほしい
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放課後児童クラブは小学三年生までしか入れません(障害児の場合は六年生まで)。
放課後の子どもの居場所として地域に児童館が欲しい。
★義務教育後の障害者に社会参加の保障を
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障害者が義務教育を終えて社会に出たとき、受け入れる場所があまりに不足しています。生活支援施策・働く場の保障など、安心して暮らせる施策の充実は切実な問題です。
★放課後児童クラブの教室増設を
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放課後児童クラブの条件整備のために運動をしていますが、市はこの間、71人以上のクラブの教室増設をすすめてきました。一歩前進です。
今後、国の基準である41人以上のクラブの教室増設へと踏み出して欲しい。一教室70人以内という基準では、指導員の目も届かず、子どもたちが伸び伸びと過ごすことはできません。
★市民病院に産科がない!
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市民病院に産科の医師が配置されていません。市は「努力する」と言っていたが、どうなったのでしょう。
★「大型道路で立ち退き!」― 住み慣れた地に住み続けたい
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「福山道路と区画整理を考える会」の方からは、芦田川右岸線の地域の住民から、福山沼隈道路の建設にたいして不安や反対の声を多数あがってることが紹介されました。
ある高齢の女性の声が、以下のとおり紹介されました。
草戸町芦田川右岸地区で、今年1月に福山沼隈道路の設計協議が4つの町内会で行われました。行政からは「詳細設計に関する意見・要望は町内会でまとていただく」との説明があり、とても不安になりました。
長年住み慣れたこの土地を出て行けと言われるのは、もうすぐ人生の終末を迎える者にとってはむごいことです。体力も気力も衰えてきている者に、新しい地に移れ、というのは、引越しなどで消耗してしまい、寿命を縮めることになり、「早く死ね」というのと同じことです。
残り少ない人生を住み慣れた所で気心の知れた近所の人たちと過ごし、天寿をまっとうしたいと強く思っています。
福山道路関係の建設には1m作るのに1千万円の費用が必要だと聞いています。これは私たち市民の目から見ればとんでもない額のムダづかいに見えます。
4月から始まった後期高齢者医療制度は、〝年よりは、病気になっても治療しない。治さなくてよい。早く死ね〟というものではないでしょうか。このような年寄りいじめの制度を作らなくても、道路建設の予算をまわせば十分に足りるはずです。
不要不急の大型道路を作らずに、私たちの生活が豊かになり、安心して人生が送られるように、私たちの税金を使ってください。
町内会でまとめられた意見の中には、「立ち退きには絶対反対」「それより老朽化した草戸大橋の架けかえを」「現在ある地域道路の充実を」などの声がよせられており、、みなさんも同じ思いを抱いていることがわかり、うれしく、心強く思いました。
寄せられた意見はそのまま全部3月に県へ提出されましたが、県からの回答はいまだにありません。
★近郊農業の振興へ本腰を
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近郊農業の対策にもっと力を入れてほしい。
うちでは 1反で2石半の取れ高です。米価はいま1㎏あたり160円、米を売って得られる収入は年間6万円です。うちの田んぼは市街化区域内のため、固定資産税は年12万円も払っています。
米を作るには、農機具代から肥料代、その他人件費分なども入れれば相当な費用がかかります。
米代の6万円は固定資産税の12万円のなかに消えてしまい、大赤字です。これでは農業に展望は持てません。
「天明の一揆」ではないが、今の農業は存亡の危機といっていいくらい深刻です。いま、農業従事者や市民が本当に声をあげなければいけません。
※1反=約10アール。
※1石=180㍑・米換算で150㎏。
※天明の一揆=天明3年から6年(1783~86)、全国的 に連年の大凶作となり、福山藩でも阿部正倫(まさとも)の 治世、大旱魃(かんばつ)は「古老モ覚エザル百年以来ノ 旱」といわれました。当時、福山藩はとうい11万石のうち 被害は約6万石に及んだとのこと。
凶作と米価高騰、年貢の厳しい取り立てに対し、天明6年 (1786年)、農民らが立ち上がった一揆は、領内全域を 巻き込み、全国に知れ渡りました。