メイン | 2012年3月 »

2011/9/26  日本共産党代表質問 環境行政について

福山の環境汚染を防ぐために
大気や水、給食食材の放射線測定を

【質問】
福島原発事故以来、放射能汚染被害は、深刻な広がりを見せ、遠く離れた所でも放射能汚染飼料による食肉汚染など、国民の不安が広がっている。
 福山市は、率先して大気や水質の放射能測定に取り組み、現在、原発事故による影響は見受けられないとのことで、まずは一安心です。しかし、今後も引き続き測定を続け、観測地点を増やし、公園や保育所などをきめ細かく測定して、結果を公表すること。

【答弁】
広島県が福山市を含め、県内7地点で調査を行っており、いずれの地点も放射線による健康への影響はない。観測地点の増設については、広島県が配置について検討中である。

【質問】
放射性物質は、食物連鎖の中に持ち込まれる可能性がある。
 食物から、体内に取り込まれた放射性物質は、小量でも、放射線を持続的に放出し、内部被爆を起こし、細胞や遺伝子を破壊する。
しかも、その被害は、細胞分裂の活発な子どもに、より深刻に出ると言われ、多くの母親たちが心を痛めている。
 当面、福山市の学校給食や保育所給食の食材について、市独自でも放射線測定を行い、危険な食材を回避することを求める。また、地産地消の取り組みを進めること。

【答弁】
子どもたちに安心・安全な給食を提供することは重要である。国が定めた福島県などの対象地域では、計画的に検査し、その結果をふまえ、出荷制限などにより、流通する食品の安全性を確保している。地産地消については、福山市の重点施策として、取り組んできた。

【質問】
東日本大震災のがれきが、放射能に汚染されていることが明らかとなった。今後、福山市にも、がれき処理の依頼が来るのではないか。放射性物質は、焼却してもフィルターなどで捕捉することはできない。たとえ微量でも放射能が検出されたがれきについては、引き受けないことを求める。

【答弁】
国から2011年4月8日に広島県を通じて、東日本大震災により生じた災害廃棄物の受け入れ量について照会があった。
今後、国が示す具体的な災害廃棄物の処理方針を注視し、市民の安全・安心を基本に適切に判断する。

2011/9/26  日本共産党代表質問

 9月定例市議会が開催され、14日、日本共産党を代表して高木武志市議が代表質問を行いました。
 野田新政権のもと、市民のいのち・くらしを守る施策について、7分野21項目の質問を展開しました。
 とりわけ、福島原発事故を受け、福山市民のいのち・健康を守る施策をと、論戦に力を注ぎました。

原発から撤退し、自然エネルギーへの転換を
日本の再生可能エネルギーは原発54基の40倍

【質問】
日本は、世界的にも有数の災害大国。大地震や沿岸部で津波の心配のない地域はなく、全国の原発も、大地震と津波による危険性は、福島原発と同様である。
日本に再生可能エネルギーの資源は、太陽光で1億4929万キロワット、風力で18億5556万キロワット、河川や地熱などで20億キロワットを超え、日本の発電設備の能力全体の約10倍、原発54基4885万キロワットの40倍存在している。
国に対し、原発から撤退し、自然エネルギーに転換するよう、福山市からも声をあげることを求める。
また、福山市が率先して自然エネルギー施設・設備を増やし、住民の取り組みに行政として積極的支援を行うことを求める。

今後も、自然エネルギーの普及促進に取り組む
【答弁】
電力をはじめエネルギーは、きわめて重要なインフラであり、国は、「新成長戦略会議」でエネルギー政策の見直しを進めている。
 福山市は「再生可能エネルギ―等の普及促進を掲げており、これまで、太陽光発電システムの補助等に積極的に取り組んできた。今後も、地球温暖化対策として自然エネルギーの普及促進に取り組む。

2011/9/21 民生福祉委員会議会報告

 9月16日、民生福祉委員会が開かれました。この議会では、福山市民病院での市民負担の増加の提案が示されました。
大不況がくらしを圧迫する中、これ以上の負担は許せません。土屋とものり市議が追及しました。
 市民病院の利用料負担増について概要をお知らせします。

紹介状ない来院 負担が増加
 他病院では患者減

 市は、「初診料を加算すると、他の病院では、1割程度患者が減った」と答弁しました。
また、負担増の理由として「他の病院との機能分担がねらい。勤務医師の負担を軽くするために、患者負担をふやす」との旨の答弁もしました。
 市民病院は、そもそも、市民の命を守る大切な砦です。乳幼児医療など不採算部門や、高度医療を積極的に担う責任があります。患者数が減る、と分かっておきながら市民への負担の押し付けは絶対に認められません。
この方針を撤回するよう、強く求めました。

予算委員会報告
介護保険料上げるな!

 20日から予算委員会が開かれましたが、介護保険料の引き上げが示唆されました。
保険料は、今年は昨年に続き、基準額で年額700円引き上げられました。高齢者の厳しい生活実態をみると、1円たりとも、負担増を押し付けるべきではありません。予算委員会では、あらゆる手立てを尽くし、保険料値上げとならないよう求めました。

2011/9/15 9月議会本会議の質疑と答弁を掲載

 日本共産党高木たけし市議の9月議会本会議質問と答弁を掲載します。
ダウンロードしてご覧下さい。

9月議会本会議質疑はこちらから

9月議会本会議答弁はこちらから

2011/9/12 原発からの撤退を!

 10日、日本共産党福山市議団(村井あけみ、高木たけし、土屋とものり、河村ひろ子事務局員)と、辻つねお県議は、アイネス福山前で、「原発からの撤退を求める」国会請願署名を集めました。
 
 この日は、残暑が厳しく、土曜日だというのに駅前は人通りが少ない状態でしたが、観光客や中高生、主婦など、幅広い年代が署名をしました。
徳島から観光に来たという女性の母子は「ドイツでは、原発から撤退し、ゴミは完全燃料化に資源の再利用を進めている。こんなドイツを、私は支持しています。日本も見習うべきです」と、話していました。
この日は、地域の支部から、2人も飛び入り参加し、40筆の署名が寄せられました。

5450
原発撤退署名を集める河村市議団事務局員=10日、福山駅前にて

22011/9/9 独自に放射能測定を開始

 日本共産党福山市議団は、独自に市内の放射線量測定調査を始めます。
8・9日には、河村ひろ子市議団事務局員と土屋とものり市議が、福山市役所大気汚染測定局付近で、2日間、定時定点観測を行いました。
測定に使用した放射線測定装置は、FLUKE社製の高性能放射線測定器。
10秒ごとに、1回、計測し、10回繰り返し、その平均値を算出します。
9月8日は0.079μSv/h、9日は、0.088μSv/hでした。

1年間に一般人が浴びていい放射線許容量は、1mSv/hと言われています。これは、1時間当りでは、0.114μSv/hに換算できますので、この数値を目安にすると、市役所での放射線量はいまのところ、健康に影響はない、ということが分かりました。
今後は、市内の公園など、様々な場所を測定する計画です。

5444
9月8・9日の市役所での放射線量測定結果 

5440
高性能放射線測定器で国道2号線沿い、市役所大気測定局付近を測定する、河村ひろ子さん

5441
福山市役所環境保全課の放射線測定装置。専用の台に載せ計測中です。

5442
市役所環境課の職員。二人で計測、記録します。

5443
福山市役所の風速・風向計と、温度・湿度計

2011/9/7 中心市街地再開発 巨大ビルでは活性化しない

 9月1日、福山市議会都市整備特別委員会が開かれ、日本共産党の村井あけみ、土屋とものり両市議が質問しました。
 同委員会は、駅前再整備事業、幹線道路事業、神辺町区画整理事業と、3つの大型公共事業について議論する議会で、年に2回程度開催されます。
 土屋とものり議員は、福山駅前整備事業に関連し、駅前キャスパの閉店について、中心部への経済的損失、流動客数の減少など、具体的な影響を質問しました。
さらに、市が行った、福山駅周辺地域の流動客調査結果では、1999年度以来、駅前客の減少に歯止めがかかっていません。
これまでに東桜町の再開発事業は総事業費125億円で、うち、約48億円もの多額の税金が補助金として投入されましたが、事業推進の説明として、「駅前流動客を増やす」ことが目的だとされてきました。そこで、当事業の結果をどのように評価しているのか、質問しました。

Q:キャスパ閉店の影響は? A:「計算できない」
Q:東桜町再開発の検証は? A:「駅前整備が完成後」

市は、キャスパ閉店後の影響については「大きな影響を受ける」としながらも、具体的内容については、「計算できない」と答えました。
また、東桜町再開発事業の検証については「年度内の駅前再整備事業の完成後、流動客は増えると思っている」と答弁しました。 
しかし、景気後退や、郊外店の進出などで購買意欲が低下し、駅前へ客を回帰することは至難の状況です。
このことを指摘すると、建設局参事は「駅前広場が完成しても将来的に流動客が増えるという担保はどこにもない」と答えました。

(解説) 
これは、極めて重大な答弁です。駅前に巨大な高層ビルや大型公共事業を行っても、駅前に顧客が回帰する、と説明してきた行政のこれまでの姿勢を自己否定することにつながるからです。
今後東桜町再開発事業の周辺は、駐車場管理会社の撤退やキャスパの閉店など、先行き見通しは暗く、強行に多額の税金を投入してきた行政姿勢が厳しく問われます。

5430
巨大ビルでは、駅周辺には賑わいは取り戻せません

2011/9/4 侵略戦争のシンボル 「日の丸」を議場に掲げるな! 

福山市議会では、9月議会に、本会議場に「日の丸」を掲げるよう求める請願書が提出されました。
提出したのは、「防衛協会」「ピースクラブ」など、自衛隊関係者団体も含まれていると言われています。
この動きを受け、新日本婦人の会福山支部と、原水爆禁止福山協議会は、緊急請願を徳山威雄議長へ提出しました。

請願書によると、新日本婦人の会福山支部は、「『日の丸』が、これまで本会議場に掲げられなかったのは、市民感情を考慮し、『日の丸』を押し付けないという節度が保たれてきたから」と指摘し、「いたずらに市民や議員の間で考えが対立する問題を議場に持ち込むことなく、被災者救援・復興、市民生活向上に何のわだかまりなく向き合える議場を保つよう、『日の丸』を掲げないことを要望する」と、求めています。
また、原水爆禁止福山協議会は、「『日の丸』掲揚は、国旗・国歌法制定時に、国旗は国のシンボルとして国の公式行事の時に掲げるもので、「国旗掲揚を義務付ない」との当時の首相答弁もある。議場は市民の代表が集う場であるため、市民の中でも歴史的経過から、様々な思いがあるため、市民感情を考慮するべき」として議場への「日の丸」掲揚に反対を表明しました。
「日本会議」の責任者を務めていると言う、徳山議長は「要望の趣旨は承ったが、国旗掲揚は法律で定められているため、私個人は掲揚すべきだと考えている。日の丸がいやなら、別のデザインを、提案すべきではないか」と話していました。
請願の紹介議員には、日本共産党の村井あけみ、土屋とものり、式部まさ子市議が署名しました。提出された請願は、議会運営委員会へ議案として審議される予定のため、高木たけし議会運営委員会副委員長が、審査します。

5420
請願書を提出する新日本婦人の会の信野支部長(右から4人目)=9月2日、福山市議会議場にて

2011/8/30 福山市内放射線量が公開される

 8月29日に開かれた福山市議会文教経済委員会で、村井あけみ議員の質問に答え、福山市が測定していた、福山市役所付近の放射線量の測定結果が公表されました。
それによると、6月23日から8月26日までの市役所国道2号線の環境測定室付近で、地上から1mの高さと、庁舎屋上で地上60mのガンマ線測定結果で、地上1m高さでは最大値は、0.087μSv/h(1時間当りマイクロシーベルト)、最小値は0.052μSv/hでした。
 また、地上60mの測定値は、最大値は0・069μSv/h、最小値は0.044μSv/hでした。
地上1m付近の測定値が若干、高い傾向にあるものの、ほぼ過去の平常値の範囲内(0.035~0.069)でした。
 福山市では、日本共産党の代表質問での要求に答え、市独自で放射線測定を行っています。

詳細は以下をご覧下さい。

5410
ダウンロードはこちらから

2011/8/18 民生福祉委員会議会報告 公的保育を残せ 神辺道上保育所廃止方針出される

 福山市は来年4月、神辺町の福山市立道上保育所を廃止し、民営化する提案を8月5日に開かれた民生福祉委員会で報告しました。 この方針は、福山市が責任を持った公的保育を後退させることにつながります。
日本共産党の土屋とものり市議が「公的保育を守れ」と論戦しました。概要を紹介します。

子どもが増えるから民営化とは?

 福山市は、市立道上保育所(定員100人)を廃止し、民営化しようとしていますが、その理由として、◎保育園舎の老朽化、◎周辺環境へ大型店などが立地し、子育て世帯が増え、将来に渡り安定して保育園児の入所が見込める、などと説明しました。
 しかし、福山市はこれまで、子どもの人口が増加している蔵王地域や、樹徳小学校区で、老朽化した園舎を公立のまま増改築し、公的保育を維持しています。「園舎が老朽化したから民営化」といった理由は説明がつきません。
 議会では土屋議員が、「なぜ公立のまま老朽園舎の改築を行わないのか」と追及しましたが、まったく明確な説明がありませんでした。 

保護者からも地域からも要望なし

道上地区や道上保育所の保護者らから、「道上保育所を廃止・民営化して欲しい」との要望があったのか質問したところ、市は「地域からも保護者からも要望は一切ない」と答えました。
行政の勝手な都合で、公立保育所を廃止し、民営化するという狙いが浮き彫りとなりました。

 福山市は公立保育所の「再整備計画」と称し、2015年度までに市立保育所69所のうち10~15所を民営化する計画を持っており、道上保育所で11所目です。
力をあわせ「公的保育を守れ」の運動が求められています。

市議団の紹介
塩沢みつえプロフィール みよし剛史プロフィール

仁比そうへい 活動日誌

ひろ子ワールド